万年筆を使うようになったのは、字が綺麗ではないから、高級筆記具を使えば字が綺麗になるのでは? という藁にもすがる気持ちからでした。
そして、初めての万年筆としてペリカンのM400を購入したのですが、そりゃもう買う前にいろいろと調べました!
金ペンにするか、それとも鉄ペンでもデザインが良ければいいのか?
国産にするか、海外の有名ブランドものにするのか?
インクは吸入式がいいのか、カートリッジのものの方が取り回しがいいのか?
ペン先の太さは、どれが私が使うのに適しているのか?
えとせとら、エトセトラ。。。
最初の一本で使いづらくて後悔しないようにと、ネットでも「まず最初の一本はこれ!」と多くのサイトで紹介されているペリカンのM400にしたわけですが、これが私が万年筆と言う筆記具にハマったきっかけとなりました。
いい買い物をしたと胸を張れますが、そのあと数本買うようになってしまったのは、まあご愛嬌ということでお願いします。
それで、最初の一本であれこれと書き散らかしていたわけですが、そんなある時のことです。
「万年筆使っているんなら、お前の曾祖父さんと爺さんが使っていたヤツ、やるよ」
と、父親から二本の万年筆をもらいました。
それが写真の二本。
調べてみると、ペリカンの#100NNとM500でした。
この時、M500は私の持っているM400と同じものだと思っていました。
ただ、この二本の万年筆。
はじめはインクが固まっていて、書けなかったんですよ。
M400を使いながら覚えた「水で洗う」を何度も何度も繰り返し、それでインクを吸入して書けるようにはなったのですが、とにかくインクの出が渋い!
これまたネットで調べた「ペンクリニック」で診てもらい、M400と遜色のない書き味にしていただきました。
#100NNの方は、やはり古いもののせいか、インクを満タンにしてしまうと中指のペンダコのあたりがインクで染まってしまうようです。
なので、インクを少なめに入れることで改善することに気づいてから、そのように使っています。
この二本の万年筆は、曽祖父が使い、祖父が受け継いで父へ、さらには私へと受け継がれたものなので、大切に使っていきたいと考えています。
(M500は、祖父が買ったもののようです)
ただ、その想いが強すぎて、なかなかインクを通さなくなってしまっているのですけどね(^_^;)
一年に一吸入くらいかな?
入れたインクが無くなるまで書いて洗浄して、仕舞い込んでいます。。。
ほんとは使うことが万年筆のためになるのでしょうが、これがなかなか。
他にも使わないとならない万年筆があるので、(ちょっと気軽に使うのにためらいのある)この二本の使用頻度はもうしばらくこのままでしょうね(^_^;